パナソニックは4月23日、創業100周年を記念する社会貢献活動として『無電化ソリューションプロジェクト』を始めたと発表した。アジアやアフリカを対象に、世界の無電化地域で電力がない問題に取り組んでいるNGO/NPOと共同で推進する。同社はインドネシア（今年1月～2019年12月）、ミャンマー（4月～2020年3月）、ケニア（調整中）の3か国でまずプロジェクトを展開、順次他の国・地域へ拡大する。このプロジェクトでは、十分な電力供給がない地域に同社製の太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライステーション」、LED照明付小型蓄電システム「エネループソーラーストレージ」などを寄贈する。これらの設備は、学校や集会場、家庭での使用を想定しているという。同時に、寄贈した設備の基礎研修、電気利用の意識啓発学習も地域住民に行う。さらに、寄贈した設備で発電する電力を活用し、農産物や魚の加工など小規模な産業モデルづくりにもつなげる。メンテナンスやバッテリー交換などの活動継続に必要な資金確保など、地域の社会的経済効果も目指す。これらの活動で、同社は教育基盤の確立と収入増に貢献し、国連の持続可能な開発目標の達成にも貢献したい考え。