三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は3月29日、微粉炭焚きの石炭火力発電設備で木質バイオマス燃料を最大34%(熱量比)混焼させることに成功したと発表した。同社が、相馬エネルギーパーク合同会社(福島県相馬市)向けに受注したバイオマス混焼式発電設備(出力11万2000kW)で達成した数値で、10万kW級の微粉炭焚き火力発電設備では国内最高という。この数値は、同社が実施したバイオマス混焼試験で得たもので、試験は今年1月から行ってきていた。試験では、設計時の計画通りにバイオマス混焼比率30%で安定的に発電運転できることをまず確認した。このとき、定格負荷でバイオマス混焼比率34%を達成し、部分負荷では同50%を達成した。バイオマスを34%混焼させれば、石炭だけを燃料に使用する場合に比べCO2排出量を30%以上抑制できる。理論的には、バイオマス混焼比率を100%にまで高められるという。受注した発電設備は、2014年に同社と三菱日立パワーシステムズ環境ソリューション(当時は三菱重工メカトロシテムズ)、三菱電機が一括受注した。同社はこの案件で、石炭・バイオマス混焼ボイラー、蒸気タービン、排煙脱硝装置などを製作・供給した。
2018/04/02 ニュース
MHPS、石炭火力発電設備でバイオマス混焼比率34%を達成
2018/04/02
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2018/03/30
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