2018/03/07 ニュース
日立造船、大阪市で業務・産業用SOFCの実証運転を開始

 日立造船は2月26日、業務・産業用固体酸化物形燃料電池発電装置の実証設備を設置し、同日に実証実験を開始したと発表した。設置したのは花博記念公園鶴見緑地内(大阪市)の咲くやこの花館内で、都市ガス13Aを燃料に発電する。定格出力は約20kW、発電効率は52%以上、総合熱効率は90%以上という。日本特殊陶業株製の平板積層形スタックを使用しており、実証試験ではスタックの耐久性も評価する。実証設備は同日から4000時間以上運転し、安全性や信頼性、設備導入のメリットなどを確認する。同様の設備は、大阪産業技術研究所にも設置されており、これが2か所目の導入事例となる。同社は早期の実用化を目指し、来年度内の市場投入を目標に開発を進めている。