2017/12/13 ニュース
大林組・川重、神戸で水素コージェネ設備を竣工

 大林組と川崎重工業は12月11日、10日に神戸ポートアイランドで建設していた水素コージェネレーション設備の実証プラント(出力約1MW)を竣工したと発表した。今後、各設備や機器の試運転を進め、来年1月下旬からの実証運転に入る。同年2月上旬には、新設備から発生させた熱や電気を、神戸国際展示場など近隣4施設に供給する。これらの過程で、地域コミュニティ内でのエネルギー最適制御システムの運用を検証する。新設備は、水素だけでも稼働でき、水素と天然ガスを任意の割合で混焼させることも可能となっている。実証試験には燃焼の安定性や運用性の確認も検証項目に含まれる。このほか、燃料の水素と天然ガス、外部に供給する熱と電力を総合管理し、経済性や環境性の観点から設備を最適制御する統合型エネルギーマネジメントシステムの有効性も確認していく。