2017/11/29 ニュース
大阪ガス、タイでメタンガスの高濃度精製などを実証

 大阪ガスは11月27日、タイでメタンガスを製造し、天然ガス自動車へ供給する商用実証事業を開始したと発表した。現地企業のAgriculture of Basin Company Limited(ABC)と共同で約1年間実施する。ABCのパーム油製造工場で発生する、工場廃水中の有機物をメタン発酵させ、発生したバイオガスを同社が精製、メタンガスを製造する。この過程では、同社の「ハイブリッド型バイオガス精製システム」を使用する。このプロセスでは、CO2を選択的に吸着する吸着剤を使用し、バイオガスからメタンガス回収しつつCO2を除去する。メタンの回収効率は99%以上という。精製したメタンガスは、ABCが自社の天然ガス自動車の燃料に利用する。実証プラントの処理能力は、商用展開を想定した250N立法m/時規模で、実証期間中に長期間運転時の安定性を確認する。また、メタンガスの製造コストを最小化する運転方法、自動車燃料としての有効性なども検証する。