トヨタ自動車とスズキは11月20日、インド向けに電気自動車（EV）を市場投入するための協力関係を構築する検討を両社で進めると発表した。両社は2020年頃の市場投入を目指しており、スズキが生産するEVにトヨタが技術的支援を行う。製造するEVは、トヨタにも供給されるという。このほか▽充電ステーションの整備、▽現地でのサービス技術者教育を含む人材育成、▽使用済み電池の適切な処理体制の整備－－などを総合的に検討する。両社は2月6日に、業務提携のための検討を始める覚書を締結しており、その一環として今回の合意に至ったもの。スズキは同国グジャラート州の同社工場内に、リチウムイオン電池工場を建設することを決定している。これでリチウムイオン電池やモーターなどが同国で調達できるようになる。同国でのEV生産は、インド政府が掲げる「Make in India」にも沿っているという。