2017/11/22 ニュース
山口県、日本製紙のバイオマス発電設備で環境負荷を懸念
 村岡嗣政・山口県知事は11月20日、日本製紙が計画中のバイオマス発電設備建設計画で、同案件の環境影響評価方法書に対する知事意見を表明した。この案件は、同社が岩国工場(岩国市飯田町)内に、出力11.2万kWの木質バイオマス発電設備(燃料に一部石炭も使用)を建設するもの。設備の着工は平成34年が予定されている。知事意見は、稼働時のばい煙やCO2の排出、騒音の発生など環境負荷の発生を懸念していると表明した。このため、▽大気汚染や騒音、水質汚濁などを防止する施策を検討し、地元住民などに丁寧に説明すること、▽石炭と木質バイオマスの混焼比率75%を達成するため、燃料の調達方法などを検討すること、▽調達に当たり、輸入する燃料は国際的な森林認証を得た材料の調達などを検討し、併せて国内産燃料の利用も検討すること、▽燃料貯蔵時に発生すると見られる悪臭の発生防止策を検討すること--などを求めた。