2013/05/20 ニュース
燃料電池用の高性能封止ガラス、ノリタケが開発

 

 ノリタケカンパニーリミテド(名古屋市西区)は、固体酸化物形燃料電池用の封止ガラスを開発した。気密性・耐久性に優れ、ホウ素やナトリウムなどの成分を含んでいない点が特徴。同社によると、今回の封止ガラスの性能は世界最高レベルという。
 
 この封止ガラスは、金属とセラミックスの接着剤と、発電に必要な還元性ガスが空気と混同されないようガスの移動を遮断する働きをする。従来はガラスにセラミックを劣化させやすいホウ素やナトリウムなどの成分を含んでいた。またオン・オフの制御で温度が急上昇・急下降する際、気密性を保ちにくい欠点があった。新開発の封止ガラスは、ホウ素やナトリウムを含まず、人工歯材料の技術を応用するなどして安定したガラス構造を実現した。同社では今後エネルギー分野などで需要が高まると見込んでいる