電力技術のグローバル企業ABB(本社:チューリヒ、日本本社:東京都渋谷区)は、安全のために電力を遮断する場合などに使用する、エネルギーマネジメント機能を搭載した低圧の気中遮断器(ACB)「Emax 2」(写真)をこのほど発売した。
従来のACBをEmax 2に置き換えると、年間の省エネルギー効果は580万MWhと、欧州の140万世帯の年間エネルギー消費量に相当するという。CO2排出量では、100万台の自動車の年間排出量に匹敵する400万t相当の削減に寄与する。通常のオフィスビルなどでは、従来のACBと比較して、ピーク電力使用量を最大15%削減でき、生産拠点やデータセンターなどで制御用としても効果が期待できる。
Emax 2は、電力消費のトレンドを計測し、計測データからユーザーがピーク電力使用量が超えないよう制御できる、電力制御機能を持つ保護トリップリレーを装備している。この機能で、ピーク時は必須でない機器への電力供給を自動的に一旦停止し、通常水準の電力供給量に戻ると同時に再開する。