佐賀県と三井海洋開発は、浮体式潮流・風力ハイブリッド発電設備の実証事業を県内で実施する。佐賀県呼子町加部島の北西海域で実施する模様で、平成23年度から佐賀大学、地元の漁協などと調整を進めていた。
設置される浮体式潮流・風力ハイブリッド発電「スクウィッド」は、海風と潮流を同時に電力に変換する発電装置で、三井海洋開発が試作し出力は約500kW。単一の発電方式でなく複数の発電設備を組み合わせたことで、発電効率が向上している点が特徴。この取り組みでは、前年度に川嵜和正・佐賀玄界漁協代表理事組合長を会長とする海洋再生可能エネルギー協議会を設置。実証フィールドとなる海域を地元漁業者からの推薦で選定し、自治体と漁協の協働を「佐賀方式」と名付けて推進してきた経緯がある。