2017/10/30 ニュース
三井物産、EV利用の独電力サービス企業に出資参画

 三井物産は10月26日、カーメーカーのダイムラーAGと共にザ モビリティハウスAG(独ミュンヘン市、TMH)に出資参画したと発表した。TMHは、欧州で電気自動車(EV)の充電システムを提供し、EV用電池を利用した電力事業を展開している。ダイムラーともEV用電池などで構成する合計出力30MWの蓄電システムをドイツ国内に建設し、系統運用者向けに蓄電サービスを提供している。また、駐車中のEVを系統安定化のため、蓄電リソースとして送電系統とシェアし、EVの所有者が売電収入を得られる技術「ビークル・トゥ・グリッド」の事業化も進めているという。同社はこれらの活動に着目し、TMHの成長を支援するべく出資を決定した。同時に、再生可能エネルギーとEV導入が加速している欧州の先進的ビジネスモデルの事業化にも注力し、米国や日本などでの事業拡大を目指す。