アストマックスが7月31日に発表した平成30年3月期第1四半期連結決算によると、同期の業績は売上高9億7400万円(前年同期比30.3%増)、営業利益3700万円(27%減)、経常利益500万円(80.5%減)、当期損失4200万円(前年同期は2800万円の当期利益)の最終赤字となった。一方で、同期の再生可能エネルギー事業は売上高2億300万円(151.1%増)、セグメント利益は2300万円(3300万円のセグメント損失)と好調に推移した。同社グループでは最大規模の熊本県の発電設備(出力約7.8MW)が昨年7月に完成し、その売電収入が業績に貢献した。また、他の太陽光発電設備も日射量に恵まれ順調に稼働した。反面、鹿児島県霧島市に建設する約2.2MWの新設備は着工が遅れ、稼働が平成30年3月から平成31年以降にずれ込む見通し。地熱発電事業では現時点で事業化している案件はないが、宮崎県と大分県で掘削調査など事業化の準備作業を続行する。
電力取引関連事業は、売上高1億5000万円(852.3%増)と躍進したものの、セグメント損失は4500万円(3900万円のセグメント損失)と、損失幅が拡大した。小売電気事業者向けに管理支援業務を新規に受注するなどしたが、依然経費が先行しているためこのような結果になったという。通期の業績予測は、他の事業で変動が予想されるため予測が困難として全社では策定していない。