日立パワーソリューションズは7月12日、既設の太陽光発電設備に協調する風力発電システムを開発したと発表した。系統への影響を軽減する出力変動緩和制御技術と、太陽光発電の発電出力などから、風力発電の出力制御値を予測する発電出力予測技術を組み合わせてシステム化した。基本的には太陽光発電設備に追加設置するもので、太陽光発電設備の連系枠の範囲内で同じ連系点に持たせる。同社は太陽光発電事業者向けに、今月から新システムを活用する発電ソリューションサービスを提供している。

 

　新システムを追加設置する場合、まず同社の発電シミュレーターで、既設設備の日射条件や最大発電出力から風力発電設備の追設可能量を算出する。次に現地の風況と事業性などを検討し、追設する設備を設計し最適なシステムを提案する。さらに、施工時に環境アセスメントや工事計画届の届出、電力会社との協議なども稼働後の保守サービスと組み合わせ、ソリューションサービスの形で提供する。稼働後は同社本社の遠隔監視・支援センターで24時間・365日設備を監視し、不具合への早期対応を図る。