2017/07/14 ニュース
住友金属鉱山、廃二次電池のマテリアルリサイクル手法を確立

 住友金属鉱山は7月13日、リチウムイオン二次電池とリチウムイオン二次電池の製造過程で発生する中間物から銅とニッケルを回収する技術を確立したと発表した。無害化された使用済み電池から回収したニッケルを、硫酸ニッケルを経て二次電池の正極材料に加工できた。同社は東予工場(愛媛県西条市)の乾式銅製錬工程とニッケル工場(愛媛県新居浜市)の湿式ニッケル製錬工程を組み合わせ、原料(廃電池)中の不純物濃度を的確に管理することで、有価物の回収に成功した。回収されたニッケルは磯浦工場(愛媛県新居浜市)で正極材に再利用しており、同社は、今回のマテリアルリサイクルフローの確立は日本で初めてとしている。