三井住友建設は6月16日、船舶や電気自動車(EV)の電力を建物に供給する電源供給システム「陸・海電力コネクティングシステム」を開発したと発表した。同社と東京海洋大学が共同で研究していたもので、EVのバッテリーを活用して、エレベーターを動かす実証試験に成功した。開発したシステムは、EVのバッテリーから供給させる電灯電源を動力電源に変換する「交流電源安定装置」を備える。このため、停電時にエレベーターを稼働させることができるという。両者は6月10日、電気自動車を積極的に導入している横須賀市の市役所久里浜行政センターで稼働実験を実施。EVバッテリー(容量6kW)で、エレベーター(3F/消費電力3.5kW)を稼働させ、消費電力のデータを取得した。その結果、エレベーターの積載量を適切にコントロールして大型電動機の始動電流を抑制し、少ない電力でも稼働させることを確認した。また、稼働回数を増やすこともできた。両者は今後、実用化の検討を加速し、商業化を見据えたデータの積み重ねに注力する。
2017/06/19 ニュース
EVや船舶の電力を非常時のビル用電源に 三井住友建設
2017/06/19
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2017/06/19
2017/06/16