2017/05/29 ニュース
三菱重工、フランス向けに原発用の取替用蒸気発生器を納入

 三菱重工業は5月25日、フランス電力(EDF)から受注していたクルアス原子力発電所1号機向けの取替用蒸気発生器3基を納入したと発表した。納入したのは、出力90万kWの加圧水型原子力発電設備用として、2010年に受注していたもの。高さは約21m、総重量は約300tで、同社神戸造船所で製作した。蒸気発生器は、低合金鋼製の耐圧容器の内部に、マンガンやモリブデンなどを用いたTT690合金製の伝熱管が1基あたり4000本以上挿入されている。原子炉で発生させた熱を原子炉系からタービン系に伝え、水蒸気でタービンを駆動させる働きをする。同社は、提携しているCOMEX NUCLEAIRE(本社・マルセイユ市)と共同で受注し、今年4月28日付でフランスの原子力規制当局から原子力規制要求への認証を取得していた。