日立マクセルは5月25日、充放電中の電解液系リチウムイオン電池内部でリチウム濃度分布をリアルタイムに計測できたと発表した。正・負極内で、しかも同一視野内で観察できたのは世界初としている。同社は、この観察技術で、寿命特性・出力特性などリチウムイオン電池に必要な基本性能を改善できるとしている、また、充放電の最中、負極の表面に発生するリチウムの樹枝状結晶「リチウムデンドライト」 の発生確率を大幅に低減できるともしている。この観察技術から、電気自動車向けなど大電流で使用されるリチウムイオン電池の安全性を向上させる指針が得られるという。さらに、デンドライト析出が大幅に抑制されれば、寿命を迎えた後の電池は蓄電用などに安全なリユースが可能となる。
2017/05/29 ニュース
日立マクセル、充放電中のリチウム動作を観察することに成功
2017/05/29
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2017/05/26
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