2017/05/26 ニュース
新日鉄住金エンジ、出資会社がタイでエネルギー供給設備を竣工

 新日鉄住金エンジニアリングは5月24日、タイで施工していたオンサイトエネルギー供給プロジェクトの建設工事が完工したと発表した。工事は、同社と大阪ガスの子会社、Osaka Gas Singapore Pte. Ltd.が共同出資するNS-OG Energy Solutions (Thailand) Ltd.が建設していた。この案件は、ガスタービンと同社が実用化した高効率廃熱回収ボイラーからなるコージェネレーションシステムを、横浜ゴムグループのYokohama Tire Manufacturing (Thailand)(略称YTMT)に導入するもの。システムの総合エネルギー効率は約90%、発電出力は7000kW、蒸気供給能力は25t/時とされる。システムは、タイ東部アマタシティ工業団地内のYTMT工場内に設置され、4日から電気と蒸気が供給されている。導入効果は、一次エネルギー削減率が24%、年間CO2削減量は1万8000t-CO2と試算されている。両社が協力するエネルギー供給プロジェクトは、昨年12月のLuckytex (Thailand) Public Company Limited向けに続き、今回が2件目となる。