三菱電機は5月24日、同社の先端技術総合研究所(兵庫県尼崎市)が、タービン発電機全体の運転状況を詳細に把握する解析技術を開発したと発表した。新技術は、発電機全体の電磁界や熱流体、構造などをメッシュ分割と領域分割で、3000万メッシュの大規模解析を行うもの。コイルを形成する約100本の銅線1本ごとに、損失を高精度に評価する。固定子の端部構造をまるごと解析し、電磁損失の分布を正確に評価するほか、電磁界解析で得た電磁損失分布を、数億の熱流体の要素にマッピングし、温度分布を高精度に予測する。高ノイズ・高電圧の実環境のため計測できない部分や、実機では再現・評価できない過酷な運転条件も、温度分布や変形を予測できるという。同社は、新技術を同社のタービン発電機「VP-Xシリーズ」や次期開発機種の解析に適用し、2020年頃に発電機全体での連携解析実現を目指す。
2017/05/26 ニュース
銅線1本のレベルでタービン発電機を診断 三菱電機が技術開発
2017/05/26
2017/05/26
2017/05/26
2017/05/24
2017/05/24