2013/05/01 ニュース
家庭用再生可能エネルギー機器、約8割が導入に二の足

 

 ノーリツ(兵庫県神戸市)はこのほど、自社製品ユーザーに家庭用再生可能エネルギー機器導入に関するアンケート調査を実施した。その結果、導入に関心があると回答したユーザーが全体の約8割に上った一方、導入を躊躇する理由として「価格が高そう」と回答したユーザーも約8割に上った。
 
 今回のアンケートはインターネットサイト「CLUB NORITZ」の会員にネット上で実施し、506人から有効回答を得た。まず、家庭用再生可能エネルギー機器に「関心がある」「どちらかと言えば関心がある」とした回答は計83%に上った。非導入者で導入の意思を聞いたところ、導入したいと「思う」「どちらかと言えばそう思う」という回答は計68.1%だった。
 
 関心のある再生可能エネルギー機器の種類では、「太陽光発電システム」が55.9%でトップ。次いで太陽光発電と太陽熱温水器を組み合わせたWソーラーシステムが14.4%、燃料電池が8.5%、エコウィルなどのコージェネレーションシステムが6.3%、風力発電が5.3%という結果となった。これらの機器類に対する印象では、「環境に優しい」が39.3%、「光熱費を節約できる」が35.0%、「節電できる」が17.0%。機器を導入している年代は、40代~50代が中心で約5割を占め、「光熱費削減(43.8%)」「補助金・融資制度(37.5%)」などコスト面で導入を決めたケースが多い。
 
 反面、導入を躊躇する人にその理由を聞くと「価格が高そう」が77.2%と約8割を占めた。「費用対効果が見えない」も55.4%、「耐久年数が不明」も45.9%に上り、高額なイメージと耐久性が不透明なため、導入をためらっている様子が明らかになった。