三井住友建設は、曲面の加工が可能なフィルム型太陽電池を外壁面に用いた外観デザインを確立するため、千葉県流山市の技術開発センター壁面に出力1730Wの太陽光発電モジュールを設置した。
同社は近く、安価で曲面加工が可能な建材一体型の太陽光発電が実現すると予期し、その時期を見越した建築物への適用性を検討することにした。外観デザインの検討では、社内で公募したデザイン案に沿って、フィルム型のアモルファスシリコン薄膜太陽電池を設置した。採用されたデザインは、2種類の建材一体型太陽電池モジュール、壁面緑化モジュールで構成。組み合わせの自由なモジュールが外観デザインの可能性を広げ、意匠性と省エネの調和を実現したとしている。同社は今後、同規模の外壁面でもデザインの検討と、近い将来実用化するであろうその他の太陽電池の適用性検討と試験施工を実施する。