2017/05/02 ニュース
伊藤忠エネクス、風力設備の売却などで当期利益42%増

 伊藤忠エネクスが4月28日に発表した平成29年3月期連結決算によると、同期の売上高は1兆289億3900万円(前年同期比4%減)、営業利益196億7800万円(20.1%増)、経常利益193億4400万円(28.9%増)、当期利益127億4500万円(42.2%増)の減収増益となった。このうち、電力・ユーティリティ部門の売上高は628億2700万円(48%増)、営業利益は66億4000万円(49.6%増)、当期純利益は34億700万円(52.1%増)といずれも増加した。風力発電量が風況が良くなり前期を上回ったこと、エネクス電力が保有する一部の風力発電設備を、事業資産を入れ替えるため売却したことなどが奏功した。熱供給事業でも、前期比で秋~冬の平均気温が下回ったことなどで、熱需要は前期を上回った。一方、火力発電では電力スポット価格の動向を踏まえて発電量を調整したため、総発電量は前期を下回った。今期は全社で売上高1兆1500億円(11.8%増)、営業利益165億円(16.2%減)、経常利益178億円(8%減)、当期利益104億円(増減なし)を見込む。