2017/05/02 ニュース
新日鉄住金エンジなど、海外のごみ焼却発電事業が環境省公募事業に
 新日鉄住金エンジニアリングは5月2日、環境省の公募事業に同社が参加する案件3件が採択されたと発表した。今年度の「我が国循環産業の戦略的国際展開による海外でのCO2削減支援事業」と、「低炭素社会実現のための都市間連携事業委託業務」に採択されたもの。同社は北九州市や民間企業などと両事業に応募していた。
 
 採択されたのは、▽「フィリピン・ダバオ市での廃棄物発電事業にかかる準備調査・事業化検討」(実施主体:同社、共同実施者:北九州市、北九州国際技術協力協会、北九州市環境整備協会、地球環境戦略研究機関)、▽「タイ・チェンマイ県統合廃棄物管理計画における高効率廃棄物処理施設の導入」(実施主体:エックス都市研究所、共同実施者:北九州市、同社)、▽「ベトナム・ハイフォン市低炭素化促進事業/北九州市-ハイフォン市連携事業」(実施主体:エヌ・ティ・ティ・データ経営研究所、共同実施者:北九州市、同社)--の3件。ダバオ市の案件では、同社のストーカ炉式ごみ焼却発電技術を活用し、廃棄物の大幅な減量化とエネルギー利用拡大を同時に図る。また、効率的なごみ処理システムの構築も実施する。このほか2事業でも、同社のごみ却発電技術と処理設備の運営経験、北九州市などとの連携で、日本の優れたごみ処理ノウハウを海外へ展開する。