2017/04/05 ニュース
日本特殊陶業、燃料電池使用の複合発電システムで実証開始

 日本特殊陶業は4月3日、固体酸化物形燃料電池(SOFC)とマイクロガスタービンを組み合わせた加圧型複合発電システムの実証試験を開始したと発表した。この実証設備「HYBLID-FC」は三菱日立パワーシステムズ(MHPS)がシステム化し、同社小牧工場内(愛知県小牧市)に設置された。都市ガスが燃料で、定格出力は約250kW、送電端効率は55%という。実証設備が発電する電力は、小牧第3工場の製造設備や空調に用いられる。システムで用いられる円筒形のSOFCは、同社とMHPSが2014年から開発していた。今後は、MHPSの円筒セルスタックの開発・設計・製造技術と同社のセラミックス量産技術を融合させることで、本格的な生産技術の共同確立を目指す。その後のシステムの商業化では、今回の実証試験を踏まえて最終的なスペックを決定する。