北陸電力は4月3日、石川県内の風力発電設備を3月31日付で廃止したと発表した。廃止したのは碁石ヶ峰風力発電所(石川県能登町、600kW型機×1基)と輪島風力発電所(輪島市、600kW型機×5基)の2か所。碁石ヶ峰風力発電所は平成12年3月、輪島風力発電所は平成14年4月に稼働しており、老朽化が進んだため廃止された。両発電設備はそれぞれ平成30年6月と9月に撤去される。
同社はこれと並行して、水力発電設備「西勝原第三発電所」(福井県大野市)の出力を1500kW引き上げた、水車羽根車を更新し、性能確認試験で出力を増加できると確認したため、総出力を4万9500kWに変更した。このため、同社の「2020年度に2007年度比で年間1.3億kWhを拡大する」という水力発電の目標を今年度中に達成できる見遠しとなった。これを受けて、同社は新たに「2025年度までに年間2.4億kWhを拡大」と目標値を引き上げた。