三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は3月31日、インドネシアのタンジュン・ジャティB石炭火力発電所(出力2000MW)向けに、超々臨界圧ボイラー2基と電気集じん機4基を受注したと発表した。受注した設備は同発電所5・6号機向けのもので、出力はともに100万kWという。同社は2011年、2012年に完工した3・4号機向けにボイラー設備の納入実績があり、その実績が評価され受注に結び付いたと見られる。納入する設備は2021年の稼働を予定している。
この案件は住友商事、関西電力、同国のコングロマリット企業アストラ・グループの傘下企業ユナイテッド・トラクターズが出資する独立発電事業。同発電所で発電する電力は、国営電力会社のPT. PLNに25年間売電される。3月31日付でプロジェクト・ファイナンスの発効条件が整い着工した。同発電所はジャワ島中部にあり、既に1~4号機(2640MW)が稼働している。この隣接地に総事業費約5000億円を投じて、今回の5・6号機が建設される。事業形式は事業主体が設備を運営した後、客先に設備を譲渡するBOT方式で行われる。