2017/03/29 ニュース
GSユアサ、チリの発電所向け大型蓄電システムを納入
 GSユアサは3月29日、チリのコクラン石炭火力発電所向けに構築していたリチウムイオン電池蓄電システムが1月に竣工したと発表した。納入したシステムは最大出力20MW、容量6750kWhで、リチウムエナジージャパン(滋賀県栗東市)のリチウムイオン電池セル「LIM50EN-12」で構築されている。セル数は3万6000基で、商業ベースでは世界最大級の蓄電システムという。新システムは、同発電所で発電能力の一定量を瞬時に出力する運転予備用に導入された。
 
 コクラン石炭火力発電所(通常出力47.2万kW、最大出力53.2万kW)は、同国の電力大手AES Gener(本社サンティアゴ市)と、三菱商事がメヒジョネス郊外に建設した発電設備。新システムは、同発電所の蓄電システム一式を請け負う米パーカー・ハンフィンから三菱商事を通じて同社が受注した。同社は、リチウムエナジージャパンの電池セルを調達して蓄電池制御システムなどを構築し、パーカーが蓄電システム全体を構成した。その上でシステムを40フィートコンテナ10本にパッケージ化し、発電所の隣接地に設置した。