新日鐵住金とIHIは1月27日、新エネルギー財団から今年度の新エネ大賞で経済産業大臣賞を受賞したと発表した。両社が釜石製鐵所(岩手県釜石市)で実施している、「国内微粉炭火力へのバイオマス混焼拡大への先進的な取り組み」が評価され受賞した。同製鐵所では、2010年から石炭火力発電設備（出力149MW）で、間伐材を加工したバイオマス資源を石炭と混焼し発電している。今回は、この発電設備で熱量比25％、重量比33％にバイオマスの混焼比率を引き上げ、CO2の排出抑制などを狙った。また新日鉄住金は、森林組合と連携して広範囲からバイオマス資源を調達し、地元企業と調達のための法人を設立するなど雇用の拡大にも貢献した。これらが「森林系バイオマスの導入拡大が期待できる先進的なもの」と評価され、受賞に結びついた。