米防衛産業大手のロッキード・マーティンは現地時間の4月16日、中国南部沖に出力10MWの海洋温度差エネルギー変換(OTEC)のパイロットプラントを建設すると発表した。現地のレインウッドグループと共同で建設するもので、現在までに開発されているOTECプラントでも最大規模のものになる見通し。発電する電力は、レインウッドグループが開発したグリーンリゾートで全量が使用される。
同社は、プラント建設予定地を「天然温度差を使用するプラントの発電用タービンを駆動させる理想的な場所」と評価している。また同社は今回の両社間の協力を、10~100MWクラスの発電所を追加開発する基礎となるものとしている。OTECプロセスは、深海の冷水を海面近くに汲み上げ、汲み上げる際の熱の移動を利用してエネルギーを抽出し発電するもの。