2013/04/22 ニュース
次世代エネルギーの主役は“水素”~神奈川発水素革命シンポ~

水素エネルギーなど再生可能エネルギー普及に向けたシンポジウム「神奈川発 水素革命―次世代エネルギーの主役は水素だ」が4月19日、横浜・みなとみらい21(MM21)地区のパシフィコ横浜会議センターで開催された。神奈川県が推進する「かながわスマートエネルギー構想」の一環で、県などがつくる「神奈川発 水素革命」実行委員会の主催で初開催。

 

神奈川県では、東日本大震災や原発事故の発生を受けて「かながわスマートエネルギー構想」を策定。再生可能エネルギーの導入・普及による「創エネ」、電力のピークカット・ピークシフトを図る「省エネ」「蓄エネ」を組み合わせた効率的なエネルギー需給実現を目指している。そして、同構想の一環として、今後は水素エネルギーの普及にも着手。今回のシンポジウムは、そのキックオフイベントとしての位置付けで、県やNEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)、日産自動車、JX日鉱日石エネルギー、東京ガスでつくる「神奈川発 水素革命」実行委員会が主催した。

 

第1部では、イベントの実行委員会会長でもある黒岩祐治県知事からの挨拶に続き、国際水素エネルギー協会のT..Nejat Veziroglu会長による記念メッセージを紹介。また、特別講演として、水素エネルギー協会会長・東京農工大学大学院教授の亀山秀雄氏、資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部燃料電池推進室長の小見山康二氏、新エネルギー・産業技術総合開発機構理事長の古川一夫氏、さらには日産自動車副社長山下光彦氏、JX日鉱日石エネルギー代表取締役社長一色誠一氏が登壇した。
 

第2部では、黒岩知事がコーディネーターを務めてのパネルディスカッションを展開。エネルギーとしての水素の可能性や課題、導入へ向けた方策などについて、活発な議論が展開された。また、会場では燃料電池車(FCV)のカットモデル展示や実車の試乗会も行われた。

なお、第2部のパネルディスカッションに参加したパネリストは以下の方々である。

一色誠一氏(JX日鉱日石エネルギー代表取締役社長)

内田裕久氏(東海大学工学部教授)

小林裕明氏(東京ガス常務執行役員技術開発本部長)

小見山康二氏(資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部燃料電池推進室長)

山下光彦氏(日産自動車副社長)

和坂貞雄氏(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構理事)

 

(取材) 若生幸成