2013/04/19 ニュース
日造、中温熱回収プラントを愛知製鋼知多工場に設置

 

 日立造船と三井物産プラントシステムは、愛知製鋼知多工場(愛知県東海市)でオーガニックランキンサイクル(ORC)の中温廃熱回収技術の実証プラントを設置することで愛知製鋼と合意した。発電出力は約150kWで10月からの試験開始を予定している。
 
 この実証プラントは、日立造船と愛知製鋼が廃熱の有効利用や電力供給などの観点から廃熱回収発電設備の有効性を検討するもの。電力の熱源として回収されなかった温度域の未利用廃熱を利用し、2000kW以下の発電に適した技術を検証する。今回、エネルギー効率改革に取り組む愛知製鋼が、その活動の一環として協業することを決めた。このプラントの発電プロセスは、▽総合効率80%以上と高効率、▽既存設備に設置可能で、初期導入費用、運転費用、メンテナンス費用が低コスト、▽作動媒体にシリコンオイルを使用し、規模の小さい廃熱を回収して効率良く発電できる、などの特徴がある。