大林組は12月26日、出力変動を緩和する低コスト型の蓄電池システムを開発したと発表した。新システムは、現在釧路町で建設中の大規模太陽光発電設備「釧路メガソーラー」に導入する。このシステムは、蓄電池用パワーコンディショナーや蓄電池の容量などを最適化し、設置・運用両面でのコスト削減を狙っている。また、売電先の北海道電力の技術要件にも適合させている。
新システムは、同社と三菱電機、GSユアサが共同開発チームを組成し、実際に太陽光発電設備の出力変動データを用いて試作した。試作段階で、▽太陽光発電設備所の出力変動を緩和する制御アルゴリズムの構築、▽蓄電池劣化を極力抑制する運用容量の割り出し、(3)蓄電池の劣化で必要となる追加容量と追加時期の最適化--などを実施した。釧路メガソーラーは今年4月の稼働を予定している。定格出力は14.5MW、蓄電池容量は6.75MWhで、竣工後は大林クリーンエナジーは運用する。