三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は12月1日、同社が幹事会社の企業コンソーシアムが石炭ガス化複合発電(IGCC)設備を2件連続受注したと発表した。受注したのは勿来IGCCパワー合同会社、広野IGCCパワー合同会社向けのもので、出力は両方とも54万kW。稼働はそれぞれ2020年9月、2021年9月を予定している。
新設備は、常磐共同火力勿来発電所(いわき市)の隣接地と、東京電力フュエル&パワー広野火力発電所(双葉郡)の敷地内に建設する。IGCCとは、石炭を高温高圧のガス化炉でガス化し、コンバインドサイクル方式で発電することで、高い発電効率と低い環境負荷を両立するもの。建設には、常磐共同火力勿来発電所10号機の実績を活かし、純国産技術で建設する。発注元の2社は三菱商事パワー、三菱重工業、三菱電機などが出資し設立した発電事業会社。