2016/10/28 ニュース
富士電機、パワコン需要減などで今期の当期利益約100%減
 富士電機が10月27日に発表した平成29年3月期第2四半期連結決算によると、同期の売上高は3515億5800万円(前年同期比0.8%減)、営業利益58億7000万円(14.7%減)、経常利益27億2900万円(61%減)、当期利益2200万円(99.5%減)の大幅減益となった。
 
 主要6部門中、発電・社会インフラ部門の売上高は705億円とほぼ横ばい、営業損益は11億円増加の25億円となった。このうち、発電プラント分野で水力発電設備が増加した反面、太陽光発電設備が減少し、売上高、営業損益ともに前年同期を下回った。社会システム分野はスマートメーターの増加で売上高、営業損益は前年同期を上回っている。パワエレ機器部門は、売上高が915億円(6%減)、営業損益は4億円(24億円減)と低調に推移した。この中でパワーサプライ分野では、メガソーラー向けパワーコンディショナーの需要減と円高の影響で、売上高は前年同期を下回った。一方で、原価低減などの施策が奏功し営業損益は前年同期を上回った。通期は全社で売上高8200億円(0.8%増)、営業利益450億円(増減なし)、経常利益430億円(5.7%減)、当期利益270億円(11.9%減)と最終減益の見通し。