明電舎は8月23日、今年1月にユナイテッドリニューアブルエナジーに納入した4極突極タービン発電機が5月に稼働したと発表した。8月末には、発電容量50MVAの機種をフィリピン向けに納入する予定で、同社は中期経営計画の最終年度である2017年度内に40億円の受注を確保したい考え。今年度内には10台目の納入が予定されているほか、アセアン諸国などから多数の引き合いが来ているという。
同社の4極突極タービン発電機は、回転子を円筒状から突極状に変更し機械損や界磁損の低減を図ったもの。コイル端部周辺の構造なども改良し、従来型と比較して20%以上の電力ロスを低減した。また30%以上の省スペース化も図られており、受注してから約8か月で納入できるなど短納期化にも成功した。同社はさらに改良を進め、70MVA機の開発を進める一方、IoTテクノロジーを駆使した発電機のメンテナンススキームなども実用化していく。