シンワアートオークションが7月13日に発表した平成28年5月期連結決算によると、同期の売上高は38億9800万円(前期比32.2%増)、営業利益3億5600万円(358.2%増)、経常利益3億3200万円(530.3%増)、当期利益1億6400万円(902.9%増)の大幅増益となった。
同期は主力のオークション関連事業のほか、エネルギー関連事業も好調に推移した。同期に始めた日本ロジテック協同組合との電力共同購買事業は、結局日本ロジテック協同組合が経営破綻するという結果に終わった。このため、同社の子会社が保有する売掛債権などを精査し、貸倒損失4861万円を特別損失に計上した。一方、出力50kW級の低圧型太陽光発電設備は同期に101基を売り上げた。同設備は2014年度から見込んでいた生産性向上設備投資促進税制が浸透し、即時償却が目的の販売数は、優遇税制措置を受けられる期限の今年3月末まで順調に推移。4月以降は、優遇税制措置が50%の特別償却となるため需要が伸び悩むかと思われたが、需要は堅調で販売数を積み増した。加えて、子会社保有の穂北太陽光発電所の売却、子会社の太陽光発電設備からの売電収入などで、同事業の売上高は27億1424万円(50.2%増)、セグメント利益は2億6918万円(258.4%増)の増収増益だった。今期は、引き続き同税制が目的の設備需要を見込み、積極的に権利を取得し同期を上回る売り上げに繋げる。同時に、このセグメントで設備販売に代わる新事業も模索する。電力卸売事業は、日本ロジテック協同組合の経営破綻で一旦凍結するという。全社では今期の売上高42億9900万円(10.3%増)、営業利益4億1700万円(17.1%増)、経常利益3億8200万円(15.2%増)、当期利益2億2500万円(37.2%増)を見込む。