JFEエンジニアリングは7月14日、横浜本社内に設置した「リモートサービスセンター」の機能を強化すると発表した。同社が建設・運転を行うごみ焼却発電設備などの遠隔監視・操作機能を強化し、最適運転を支援する領域を拡大する。今回の機能強化で、遠隔支援する施設をそれまでの2施設から5施設に拡大し、2018年度には10施設以上をカバーできるようにする予定という。
同時に、同社の電力小売子会社アーバンエナジーと連携し、電力需要に応じた有利な売電サービスを展開する。これは、安定操業を維持しながら電力料金の高い昼間に発電を多くするなど、発電量を曜日や時間帯などに応じ自動調整する機能を導入して実施する。このサービスは、今年2月から3か月間実炉運転を行った結果からその有効性を確認した。また、操業データや警報履歴などをビッグデータとして蓄積し、データ解析の結果から最適な運転モデルを構築。トラブルの事前検知や抑制に有効なシステムになるよう機能を向上させる。リモートサービスセンターは、発電施設の中央制御室と同様の監視・操作機能を持つ「JFEハイパーリモート」を導入して2014年9月に開設されている。