福島県は7月8日、4月から公募していた阿武隈地域での風力発電事業で仮事業者(優先交渉権者)を選定したと発表した。選定されたのは福島復興風力とエコパワーの2社で、県はこの2社を候補者として、年度末にも本事業者を選定する。
同事業は、再生可能エネルギー(再エネ)の中でも風力発電は特に導入が長期化しがちなため、計画的に導入して風力発電の優良事例を実現するもの。同時に、福島新エネ社会構想などの広域的な計画とも整合させ、効果的な再エネ導入の推進体制を形成する。今回の公募では、事業実施区域や出力などを事業者が事業提案できることになっていた。2社のうち、福島復興風力は総出力20万kW(2500kW型機×80基)の風車を葛尾村~川内村の尾根上に建設、発電事業を行うとしている。エコパワーの提案では、10万kW(2000kW型機×50基)の風車をいわき市、楢葉町、広野町の境界付近に建設。発電事業を行う。