北海道電力は7月5日、ボイラーの温度上昇で停止させていた伊達発電所2号機(伊達市、出力35万kW)を4日の23時30分に再稼働したと発表した。2号機はボイラーの火炉壁管の温度が通常時より上昇し、配管損傷の恐れがあったため、昨年12月29日から上限出力を27万kWに抑制して運転していた。
このため同社は、1月30日~2月1日の期間に、ボイラー付属装置を点検した。その結果、燃焼用の空気を燃焼に適した流れ・量に調整してバーナーに送り込むエアレジスタの動作不良を確認。エアレジスタを補修し、燃焼状態を調整すると高温状態が一定程度低下したという。これを確認し、2月10日に上限出力を27万kWから29万kWに変更した。さらに、定格出力の35万kWに戻すため、5月22日に発電を停止。ボイラー内部の洗浄作業を行い、7月4日に上限出力29万kWで発電をいったん再開した。この時点から35万kWに出力を引き上げてもボイラーの状態に問題はないと確認し、上限出力を35万kWに戻した。