東北電力は7月1日、新仙台火力発電所の3号系列(宮城県仙台市、出力49万kW×2軸)が全量で稼働したと発表した。3号系列は老朽化が進んだ1号機、2号機を廃止し、LNG焚の高効率コンバインドサイクルとして建設したもの。1号系列は平成27年12月に営業運転を開始している。これまでの運転経験と保守で培った知見を設計に反映し、60%以上の熱効率を達成した。同社は、従来型のガス火力と比べ、燃料消費量とCO2排出量がそれぞれ約3割削減できるものと期待している。
これと並行して、同社は同日付で八戸火力発電所3号機(青森県八戸市)を当初の予定通り廃止した。3号機は重油・原油焚で出力は25万kW。昭和43年8月に営業運転を開始したが、老朽化が進んだこと、昨年7月にLNGコンバインドサイクルの5号機で安定稼働が確認できたことなどから廃止した。