村田製作所は6月22日、太陽光発電設備向けのミニインバータを開発したと発表した。出力電圧は200V(1P3W)、定格電力1kWで、効率は97%。920MHzの通信機能を備え、HEMSやBEMSとも連携できるという。新製品は6月29日~7月1日にパシフィコ横浜で開催される展示会「PV Japan2016」に出展される。
同社は、国内で普及しているストリングインバータと、米国で主流のマイクロインバータの利点を融合する製品を企図した。同社の高効率マルチレベル回路技術を用いるなどして高効率、高発電量を実現。太陽光発電パネルと同じく設計寿命20年を実現したほか、メンテナンスコストを大幅に削減した。壁材、屋根材と一体化した太陽光発電パネルや、細かな監視、単一障害点のない大規模太陽光発電設備などに向いているという。