国際石油開発帝石は6月17日、自社が参加している福島地熱プロジェクトチームが3年間の地表調査を終了したと発表した。同チームは2013年から、磐梯朝日国立公園内の磐梯山周辺地域で地表調査を行っており、このほど開発有望地点を確認した。今後は調査井を2坑掘削し、調査地の地下の温度、地質構造や貯留層の有無などを確認する。現在はその準備中で、実際の掘削工事は9月に着手される予定という。
この調査は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の助成を受け、同地域での地熱資源を調べるもの。現在は調査のための敷地造成と機材搬入・設置などを実施しており、来年2月には掘削工事が終了する。同チームは掘削調査の結果から、有望地点での開発調査井掘削計画を策定して地域住民らに提示し、合意を得てから事業性調査に移行する意向。同社とチームを構成する企業は以下の10社。
▽出光興産、▽住友商事、▽石油資源開発、▽地熱技術開発、▽日本重化学工業、▽三井石油開発、▽三菱ガス化学、▽三菱商事、▽三菱商事パワー、▽三菱マテリアル