環境省は6月14日、「風力発電等に係るゾーニング手法検討モデル事業」のモデル地域の公募を始めた。7月15日まで募集する。同事業の今年度予算(委託額)は1地域当たり原則2000万円以内を見込み、今回は応募があった地域から3地域程度を選ぶ。事業実施期間は今年度~平成29年度までの2か年度以内となる。
風力発電設備は、再生可能エネルギー発電設備では単機出力が大きい半面、低周波音の発生など課題もある。同省では今後、地方自治体で環境面、経済面、社会面も統合的に評価し、再生可能エネルギー導入を促進すべきエリア、環境保全を優先すべきエリアを設定するゾーニングの手法を検討する。そこで同事業で、実際にゾーニングを実践するモデル地域を地方自治体から公募する。選ばれたモデル地域は、▽地域の環境特性や法規制などに関する既存情報の収集、▽追加的な環境調査、事業可能性調査などの実施、▽対象区域の導入目標量(kW)の検討--などを検討・実施する。応募書類の受け付け・問い合わせは事業委託先の日本工営(直通:03-3238-8380)で受け付けている。