洸陽電機(神戸市)と三洋貿易(東京都千代田区)は6月9日、独ブルクハルト製の木質バイオマスコージェネレーションシステムの販売拡大や導入促進で提携することに合意した。三洋貿易は同システムの日本総代理店として販売・メンテナンス体制の整備を進める。一方、洸陽電機はエンジニアリングやメンテナンス、熱電併給を活用したエネルギー事業組成を支援する。両社は今回の提携で、2017年9月期に合計売上高50億円を見込む。
同システムは発電高率30%、熱利用も組み合わせた総合効率は75%で、ボイラーなどに比べて木材使用量が約3割削減できる。複数台を連結して50~2000kWまでの発電量に対応でき、燃料調達量や輸送コストを削減できるなど、発電事業の採算性向上に寄与するという。 両社は同システムを、電力の地産池消モデルとして全国の自治体や木材集積地の土場などに展開。5年間で5万kW以上の開発を推進する。展開方法としては、1MW~2MW クラスのコアサイトを建設し、そこで余剰ペレットを生産し、地域の燃焼系ボイラーやストーブを順次ペレット仕様に更新するなどの方法を採る。