国土交通省は6月10日、北九州市が申請していた北九州港の港湾区域の変更に同意したと発表した。4月26日の申請を受け、5月24日に運輸審議会が申請を審議し、6月7日に申請を認定、6月10日に国土交通大臣が同意した。
同省は、北九州市の事例が洋上風力発電設備の導入に関する港湾区域の変更事案としては初めてとしている。市は、今回拡張する港湾区域を含む水域を、「再生可能エネルギー源を利活用する区域」として北九州港港湾計画に位置づけており、洋上風力を導入する水域も、経済的に一体の港湾として管理運営する。今回の区域変更はこのために必要な最小限度の区域を確保するため行われる。同省は、港湾法上問題となる点が認められないと判断。港湾法第33条第2項で準用する同法第4条第4項の規定に基づき、今回港湾区域の変更に同意した。