2016/05/25 ニュース
子会社の技術が欧州最大のバイオガスプラントで採用 日立造船
 日立造船は5月23日、スイスの完全子会社Hitachi Zosen Inova AG(HZI)の「コンポガス」技術が イタリアで計画中のバイオガスプラントに採用されると発表した。このプラントは、イタリアのごみ処理事業者HERAmbiente SpAが整備するもので、廃棄物の処理量は10万t/年に上る大規模なもの。イタリアのエミリア=ロマーニャ州ボローニャに建設され、プラントの周辺地域で発生する有機廃棄物をメタン醗酵技術で処理する。プラントの竣工は2018年6月の予定。
 
 プラントの建設は、同国のコンポガス技術のライセンシー企業Cesaro Mac. Import(CMI)が請け負う。CMIは7月に着工し、今秋にもHZIがCMIに主要機器とされる4基の鋼製発酵槽を納入する。竣工後、プラントは有機廃棄物から約5000世帯分に相当する1428万7000N立法m/年のバイオガスを製造する。バイオガスは市内のガス供給網を通して供給され、CO2発生量の削減に貢献する見通し、バイオガス生産時に発生する堆肥(見込み発生量3万t/年)は、地域の農場や園芸用品店に販売する。