2016/05/25 ニュース
豊洲地区にスマートエネルギーセンターを竣工 東京ガス
 東京ガスは5月24日、23日付で「東京ガス豊洲スマートエネルギーセンター」を竣工したと発表した。豊洲埠頭地区で同社が展開する、スマートエネルギーネットワークの中核設備とされ、豊洲市場などに熱と電気を供給する。新設備は地下1階・地上5階の構造で、エネルギー供給設備として▽ガスエンジンコージェネレーションシステム(出力6970kW)、▽ガス圧力差発電設備(665kW)、▽蒸気ボイラ(蒸気発生量2.5t/時×4台)--などを備える。
 
 新設備は竹中工務店が施工し、プラント設備は新菱冷熱工業、熱導管はJFEエンジニアリングがそれぞれ設計施工した。またコージェネレーションシステムの施工はダイダンが担当した。このコージェネレーションシステムが発電する電力は豊洲市場に供給される。発電時に発生する廃熱は、同区域の熱供給にガス圧力差発電で有効活用される。新設備にはスマートエネルギーネットワーク・エネルギーマネージメントシステムも導入され、リアルタイムでの熱源機最適制御や、エネルギー使用量の可視化が可能。今回の竣工で、同社ではCO2排出量の約40%削減を目指す。このほか、将来的に同区域外に新たなスマートエネルギーセンターの設置も計画中という。