2013/04/10 ニュース
熊本市、下水汚泥燃料化事業を外部委託

 

 熊本市の熊本市南部浄化センターで排出される下水汚泥を燃料化し、石炭代替燃料に加工するプラントがこのほど稼働を開始した。プラントの処理能力は50-wet/日で、年間処理量は1万6,000t-wet/年。この汚泥から約2300t/年の石油代替燃料を製造する。市の下水汚泥燃料化事業で年間約6300t-CO2(一般家庭約1300世帯分のCO2排出量に相当)が削減できる見通し。
 
 同事業は、熊本市上下水道局が下水汚泥から石炭代替燃料を製造し、外販することで下水汚泥の資源化を促進する。同時に温室効果ガスを削減し地球温暖化防止に貢献することが目的。プラントは平成23年3月に着工し、今年度から事業期間がスタート。今年1月に設立された民間の事業主体「バイオコール熊本南部」が平成45年3月まで、施設の維持管理と燃料の外販に当たる。燃料は電源開発松浦火力発電所、九州電力松浦発電所で利用される。バイオコール熊本南部の出資比率は電源開発44%、月島機械30%などとなっている。