2016/05/18 ニュース
日立造船、燃料電池を使う業務・産業用発電装置の実証機を完成
 日立造船は5月17日、20kW級の燃料電池で駆動する業務・産業用発電装置の実証機実証機を完成したと発表した。同社築港工場内に据え付けられており、今後は容量の向上も図りながら、2017年度の市場投入を目標に開発を進める。
 
 試作機の燃料電池は、都市ガスやアルコール、アンモニアなどを改質・分解して、水素を発生させ発電する。この方式は、燃料を直接電気に変換するため、小出力でも発電効率が高く、省エネを図れる点が特徴。この試作機で、同社は送電端効率50%以上を目標に開発を進め、今後は使用電力が数十kW程の食品スーパー、コンビニなど向けに性能の向上を図っていく。試作機の主要部品のセルスタックは、日本特殊陶業(名古屋市)の平板積層型セルスタックを用いている。