三菱化工機は5月11日、同社川崎製作所(川崎市)に水素ステーションの実証設備を建設すると発表した。6月に着工し、11月頃に完成する見込みという。新設備は、都市ガスから水素を製造・供給するオンサイト型で、高圧水素圧縮機、蓄圧器などを一体化した水素ステーション充填パッケージを設置する。水素充填能力は300N立法m/時だが、実証用のため、商業用の水素ステーションのような水素供給はできない。
設置する水素ステーション充填パッケージは、同社がH2 Logic(デンマーク)から技術導入した充填パッケージ「CAR-100」を、国内で使用できるように開発したもの。また、自社開発の小型水素製造装置「HyGeia-A」を設置し、水素ステーションでの運転効率化、改良点などを検証する。